
「下地後張り」ってなんだ?!石膏ボード用DIYアイテム『BE-BASE』を徹底解説
使い方特集シレっと当店でも発売開始した石膏ボードDIY用パーツ「BE-BASE」シリーズ。
聞きなじみがない“下地後張り”って何のこと!?から、便利な点、簡単な使い方までBE-BASEを徹底解説!
「BE-BASE」は石膏ボードDIYに使うアイテム

「BE-BASE」シリーズは “石膏ボード” に “ピン” で取り付けるタイプのDIYアイテム。12㎜厚の合板などの板と石膏ボードを接合することで、壁面DIYができるように補助するためのものです!
種類は、4角に使う “カドタイプ” の「BE-BASE」と、補強や板浮き予防に使う “I(アイ)字タイプ” 「BE-BASE assist.」の2種類があります。
石膏ボードの仕組みをおさらい

“石膏ボード” は一般的だけど、特殊な壁。
木の壁などに比べて衝撃に弱く、そのままビス留めをすることができないため、石膏ボード壁の上から何かを取付するためには、石膏ボードを取り付ける前に “下地” を作っておくか、 “ボードアンカー” など専用の補助アイテムを使うことでDIYが可能になります。
“下地” を後から取り付けたくなったから、石膏ボードを一回取り外して中に下地を・・・なんて、あまりにも大掛かりで正直現実的ではない・・・。
かといって、 “ボードアンカー” は簡単&しっかりと留まる一方、壁に大きな穴が空いてしまうことが少し気がかり。
そんなときにおすすめなのが “ピンタイプ” の商品!ボードアンカー同様に穴は開いてしまいますが、画びょうを刺したとき程度の小さなものなので、壁へのダメージが比較的少なくてすみます。
BE-BASEで“下地”を“後張り”って何のこと?

石膏ボードの下地は、通常「石膏ボードの下」にあるものです。
じゃあ「後張り」って何なのか!ボードを外さず後張りなんてできるんかい!と疑問に思われる方も多いかもしれません。
「BE-BASE」のポイントは、普通であれば「石膏ボードの下」に埋蔵されている “下地” を「石膏ボードの上から」張り付けちゃおう!というダイナミックな発想にあります。
そもそも、「下地」があれば「ボードアンカー」などがなくても石膏ボードをモロモロにせずにDIYができるのですが、その理由はズバリ。
「下地」である “木板” に “ビスが効く” から。
じゃあ、木の板さえあれば良いわけです!
でも、木の板をピンで留めるなら、初めからピンタイプのフックなどを選べば良いのでは?と当然考えるかと思います。


「ピンタイプ」や「ボードアンカー」などのアイテムは、取り付けたい場所の下に「下地や柱」がないかを毎回確認する必要があり、もしも「下地や柱」を発見した場合には「ピン」や「ボードアンカー」の取り付けはできません。(※普通にビス留めができます)
そのうえ、「ピンタイプ」の商品は初めから決まったフックなどしか取り付けできない場合が多く、自由度が低いのが現状です。
その点「BE-BASE」は、もちろんピンタイプな分、下地を探す必要も、下地があった場合使用できないリスクもありますが、大きめの「木の板」も張り付け可能なので、面倒な下地探し作業も、下地発見リスクも最小限で済むんです!
しかも、上に取り付けるものは「ビス」で取り付けるので、多種多様なものから自分好みのアイテムを選ぶことができ、かなり自由度が高いことがポイント!

「BE-BASE」を使ってできること
もちろん、「BE-BASE」で取り付けできるものはフックだけではありません。
定番の棚受けや棚自体も取り付けが可能です。
また、「BE-BASE」シリーズを取り付ける部分だけが12㎜厚であれば良いので、より薄手の「有孔ボード」や、木板以外の「コルクボード」「マグネットボード」なんかも石膏ボードに直接取り付けが可能です!

大きいものでは、45インチ以下のテレビを壁掛けにすることも◎
他にも、クローゼットのデッドスペースに棚を取り付けたりなど、かなり本格的なDIYが “ピン” で実現可能に。
「BE-BASE」の使い方とポイント
▼ BE-BASEの使い方
①

壁に取り付ける木板の4角にBE-BASEをはめて、付属のビスで固定する
②

①でBE-BASEを固定した木板を、付属のピンで石膏ボードに取り付ける
③

取り付けた木板にお好みのDIYアレンジを施して完成!
「BE-BASE」「BE-BASE assist.」ともに、基本は本体パーツを付属ビスで下地板に取り付け→下地板と石膏ボードをピンで取り付けすることで使用します。
▼ 水平を取りたいものの場合は

棚など、水平を取る必要があるものの取り付けをする際には、先に上物を板に取り付けてから、BE-BASEと下地板、石膏ボードを取り付ける方が簡単な場合があります。
(下地板も水平に取り付けることができて、きれいに仕上がります。)
▼ 使用するビスの長さには注意

長すぎるビスは石膏ボードの傷付きの原因に。
適切なサイズを使用して安全に!
必ず、取付けするものの厚み+下地板の厚み<未満>のビスを使用してください。
BE-BASE専用カバーで装飾性UP

ピンが露出したままではお部屋の景観的にちょっと・・・。という場合は、別売りの専用カバーで目隠しを。
また、ABS樹脂製なので水性塗料であれば塗装もOK!
お部屋の雰囲気合わせ、マスキングテープなどでオリジナル装飾を施しても◎
「BE-BASE」を使用するにあたっての注意点
BE-BASE | BE-BASE assist. | |
---|---|---|
安全荷重 | 30㎏ | (BE-BASEと併用:1個) 35㎏ (BE-BASEと併用:2個以上) 45㎏ (assist.のみ:上下に各1個) 15Kg |
最小取付サイズ | 短辺250㎜ | 短辺250㎜ |
最大取付サイズ | ※450㎜以上はassist.併用を推奨 | 長辺800㎜ |
使用個数目安 | 4つ角に使用 |
BE-BASEシリーズは、「BE-BASE」のみでも「assist.」を使っても、かなりしっかり目の耐荷重が安全値なことも特徴の一つ。壁掛けテレビや、本棚などの重量物もある程度しっかりと押さえることができます。
しかし、石膏ボード用のピン製品は総じて、上からかかる負荷にはしっかりと耐えることができますが、「引き抜かれる力」にはとっても弱いです。
また、石膏ボードの特性上、重さのある物が何度も取付物に動きを与えると、どうしても施工部分が弱くなっていってしまう可能性があります。
そのため、筋トレ用品を含む健康器具などとしての使用や、キャットウォーク、手すりの取り付けなどには推奨できません。怪我や危険のないよう、安全な方法でお楽しみいただければ幸いです!
「BE-BASE」はこんな時におすすめ

- ・石膏ボードの下地がない場所にDIYしたいとき
- ・壁へのダメージは少なく、重さのある物を取り付けたいとき
- ・部屋の広さをそのままに壁面収納を取り付けたいとき
- ・水平の棚を簡単に取り付けたいとき
ちょっとしたDIYにも、大掛かりなDIYにもおすすめな「BE-BASE」。ぜひお試しください♪
(超ミニサイズなDIYであれば、assist.タイプ1個での取り付けもOKです)
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