
【DIY入門カベ編】まず調べよう!自宅の壁は何の素材?
特集豆知識自宅の壁を自由にカスタムしたい!棚を増やして好きなものを飾ってみたり、理想の基地を作ってみたり・・!?やってみたいことがたくさんある“壁”。まずは自分のお家の素材を確認してみよう!
よくあるパターンの壁
木壁

石膏ボード壁

コンクリート壁

土壁(砂壁)

よくある壁は大まかにこの種類。
最近の新築戸建てやアパート・マンションでは「石膏ボード壁」が使用されていることが多いです。
一方で、築古の戸建てなどでは「土壁」や「砂壁」など、特殊な壁が使用されていることも!
「木壁」や「コンクリート壁」は、おしゃれに素材がそのまま使われている場合もありますが、壁紙(クロス)が貼られて、一見しただけではそうと分からなくなっている場合もあります。
なぜ?壁の素材を見分ける理由
素材ごとに断熱効果や防音効果など異なる部分はありますが、壁へのDIYなどは特にせず、そのまま暮らすぞ!という場合には壁の素材を気にする必要は特別ありません。
ただ、壁にDIYをしたい!という場合は、とっても深く関わってくるのが「素材の違い」
一番要注意な点は、木壁であればそのままビス(ねじ)や釘を打つことができるけど、それ以外の壁ではビス(ねじ)に行く前に処理が必要だったり、そもそもビス(ねじ)を使うことができなかったりすること!

木壁
ビス(ねじ)が“効く”のでそのまま使えます。
ビス(ねじ)打ちにおいては、どの場所は○○できないかも・・など、何かを気にしながらDIYする必要はなし!強度もあり、比較的自由に加工ができます。

石膏ボード壁
ビス(ねじ)は、そのままでは<使えません>!
ビス(ねじ)を使用したい場合は、石膏ボードの裏に「下地」が無いかを先に確認し、なかった場合は「石膏ボード用ボードアンカー」を先に取り付けてから施工します。もし下地があった場合はそのままビス(ねじ)が<使えます>。
最近は「石膏ボード用ピン」関連の商品も増えているので、傷をあまり付けたくない場合は、ボードアンカーを使わずピンを使ったDIYを検討するのもオススメです!

コンクリート壁
ねじは、そのままでは<使えません>!
ねじを使用したい場合は、「コンクリートアンカー」を先に取り付けてから施工します。
ただ、マンションなど集合住宅の場合、コンクリートは共用部分の可能性が高いので、加工してよいものなのかを必ず事前に確認する必要があります。
また、専用の工具やそれなりの技術が必要になるため、ビギナーDIYにはかなり難易度が高いです。どうしても壁自体に加工をしたい場合は、まずプロに相談することを強くオススメします。

土壁・砂壁
土壁と砂壁は構造から全く違うものですが、いずれにしても表面が脆く壊れやすい素材のため、ビス(ねじ)は<使えません>
どうしても壁面にDIYしたい場合は、露出している柱部分(ビスが使えます!)を利用するか、別に柱を立てて、そこを加工することをオススメします。
壁素材の見分け方
<見た目で分かるもの>
木壁 | 一見して「木だ!」と分かる物。無垢材でも合板でも木は木。 ※壁紙の疑いがある場合(見た感じのプリント感、触った時の違和感)は、このあとのチェック項目を確認してみても◎ |
コンクリート壁 | おしゃれな打ちっぱなしのパターンや、ペンキなどで塗装しているパターン・・。 ※壁紙の疑いがある場合(見た感じのプリント感、触った時の違和感)は、このあとのチェック項目を確認してみても◎ |
土壁・砂壁 | 表面がザラザラしていて、土・砂感がある。 触るとポロポロはがれる感じがある。 |
<見ただけでは分からないもの>
石膏ボート壁には基本的に壁紙(クロス)が貼ってあります。
しかし、壁紙が貼ってある壁のすべてが石膏ボード壁なわけではなく、木壁やコンクリート壁の場合もあります。
目視で済ませず素材をきちんと調べてから判断するのが◎

コンクリート壁の場合、触った時の感触や密度で大抵すぐに判断できますが、木壁と石膏ボード壁は見分けに少し手間がかかります。
石膏ボード壁は基本的に、画鋲や下地探しが容易に刺さります。
ただ、壁の裏に下地や柱が入っている部分があるので、下地探しや画鋲で壁を刺してみた時に、木壁と同じような硬さを感じる場合もあります。
判断は壁の硬さではなく、先端に粉が付くかどうかを基準にした方が確実です。

石膏ボード壁の下地がある場所付近で、下地がない場所を見つけたいときは、縦ではなく横に移動して探し直した方が下地がない場所に行き当たる可能性が高いので(裏にあるのが柱や間柱の場合、同じ位置の縦は全て同じ状態だから)、まずは30mm~横に移動して、下地がないかどうか再確認してみてください!
加工するということは・・免れないダメージ!賃貸は要注意
どの材質にしても、DIYする以上免れないのが壁へのダメージ!
一度加工してしまうと取り付けたものを外した時には、それなりのダメージが壁に残ります。
DIY可の物件じゃない限り、基本的には壁に直接DIYをしない方が良い・・というより、してはいけないでしょう。
ただ、「石膏ボード壁」にボードアンカーではなく、「石膏ボードピン」タイプで出来るDIYであれば、画鋲程度の小さな穴しか残らない場合があります。
これなら絶対にOKでしょう!とは言いきれませんが、大家さんや不動産屋さんの考え方次第ではOKがもらえる場合があるので、もし賃貸でも壁面DIYをやってみたい!という場合は、一度相談をしてみるといいかもしれません。

また、多少手間はかかりますが柱を部屋に後から立てて、そこを加工するタイプのDIYアイテムもあるので、天井が丈夫そうな場合はそういったアイテムを利用してみるのも手!
(注意点としては、あまりにも突っ張りすぎると天井を損傷してしまうことがあります。そうなった場合は・・・結構な大惨事になってしまうので、設計は慎重に計画したほうが◎)
まとめ
今回はお家でDIYができるかどうか、壁素材を大まかに4種類に分けてご紹介しました。
持ち家だと特に、いけるでしょ!と思ってそのまま棚などを取り付けてしまいがちな「壁面DIY」。
そのままいける壁といけない壁の違いを知っていただけたら幸いです!
過去にはDIYできるけどちょっとクセがある「石膏ボード」について、もっと掘り下げた記事も書いているので、よろしければ併せてご覧ください!😊
当サイトでは木工DIYに関する「これ知りたい!」や「これ見てみたい!」をいつでも大募集中です。
素朴な疑問から、どこに聞けばよいかわからなかった事までなんでもお寄せください!

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